「まぁ、死にゃせんわ」
私が子供のころ、母親がよく言っていた言葉です。
多少のミスをしても別に死ぬわけじゃないんだからいいじゃないか、という意味ですね。この言葉には何度かお世話になりました。
via Cats or Nothing
最悪の事態を想定すれば心がすわる
実はこれと似たような考え方が、デール・カーネギーの著書「道は開ける」で「ウィリス・H・キャリアの法則」として紹介されています。
今日はこの法則の有効性について紹介したいと思います。
一、「起こりうる最悪の事態とは何か」を自問すること。
二、やむをえない場合には、最悪の事態を受け入れる覚悟をすること。
三、それから落ち着いて最悪の状態を好転させるよう努力すること。道は開ける-第二章 悩みを解決するための魔術的公式-より
Step1:最悪の事態を書き出してみる
あなたが今抱えている問題における最悪の事態とはなんでしょうか?
客観的に、かつ遠慮なく書きだしてみてください。どうでしょう?人の命が失われますか?あるいは職を失いますか?
最悪の事態をまず書きだしてみると、それだけで少し心が落ち着くと思います。それに、漠然と考えていたときほど大変なことではないとわかることも多いでしょう。
Step2:最悪の事態が起きたときのアクションを書き出してみる
次はもし最悪の事態が起きてしまったとして、その後自分がとれるアクションを書きだしてみてください。
例えば、多くのお金を失ってしまったとしても、働き続けるというアクションをとれば死ぬことはないでしょう。
また、今の職を失ってしまったとしても、これまでの経験を活かして再就職するというアクションもあるでしょう。
いずれにしても、死なない限りは何かしらアクションをとれるはずです。そしてここまで書き出せば、だいぶ心が落ち着いてくると思います。
Step3:少しでも結果を良くする努力をする
最悪の事態を受け入れたということは、そこがスタートライン、「0」です。
あとは努力すればするほど前に進むだけです。心を落ち着かせた今であれば、前に進むための行動も起こしやすいはずです。
少しでも結果を良くするために出来る限りのアクションを起こしましょう!
まとめ
頭の中だけでぼんやりと思い悩んでいるだけでは、なかなか行動を起こせないことが多いと思います。私もそうです。
しかし、このように「最悪の事態」を想定して「書き出し」、「心の在り方を変える」ことができれば、行動を起こしやすくなります。
もしあなたが今何かに悩んでいるなら、この方法を試してみてください。きっと良い結果をもたらしてくれるはずです。
関連書籍
本の中では、最悪の事態が「自分の死」となってしまった人が事態を好転させた例も載っています。その他にも生き方の参考になる考え方が多く紹介されている優れた古典です。
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