最近、住職である従兄の結婚式に参加してきました。当然のことながら、仏前式です。
おそらく普通に生活していたら一生に一度立ち会えるかどうかというレアな結婚式ですから、その様子を記録しておきたいと思います。
1.新郎新婦入場は法鼓(ほっく)の響きと共に
仏前式では、新郎新婦入場は法鼓(ほっく)、つまり太鼓ですね。太鼓の響きの元で行われます。
参列者はそれを静かに見守るという厳かな始まりでした。
よくある結婚式ですと、結婚式っぽい音楽が流れる中で、参列者の拍手と共に始まりますが、それとは全く違いました。
2.参列者は拍手の代わりに合掌と礼拝(らいはい)をする
仏前式では、普通は拍手をするようなタイミングで、「合掌、礼拝(らいはい)」という声が司会者(お坊さん)からかかり、その通りにします。
結局、式の始まりから終わりまで、一度も拍手することはありませんでしたので、最初から最後まで厳かな結婚式でした。
3.指輪の代わりに数珠を交換する
仏前式では、指輪の代わりに数珠を交換します。
4.結婚の報告は祖先の霊に行なう
仏前式では、神様にではなく、祖先の霊に結婚の報告を行います。
これも仏前式ならではの世界観だと思います。
5.全員で摩訶般若波羅蜜多心経を唱える
式の途中では、全員で摩訶般若波羅蜜多心経を唱えました(すべての仏前式が該当するわけではないとたぶん思います)。
さすがに参列者で唱えられる人は少ないです。
しかし、式のスタッフとしてお坊さんが18名来ていましたので、式場には新郎(住職)と新郎の父(住職)を合わせて、20名のお坊さんがいました。
20名のお坊さんによる読経の様子は、「すごい」としかいいようがないですね。当たり前ですけどあの方達は暗唱ですし。
6.親族の固めの杯を交わしました
これは神前式と同じですね。昆布と桜の花びらが入った水です。
まとめ
一般的な結婚式と違い、参列者も身が引き締まる思いがする素敵な結婚式でした。会場では終始お香の良い香りも漂っていて、心地よかったです。
貴重な機会に招いていただけたことに感謝!そして、従兄夫婦二人を心から祝福します!