先日、マスターライフオーガナイザーのあがたよしこさんが主催するライフオーガナイズ入門講座に行ってきました。
ライフオーガナイズは整理収納の技術として紹介されることが多いのですが、「空間」の整理だけでなく、その人の「生き方」にまで踏み込んだ整理を行うという点に惹かれて参加してきました。
今回の記事はその入門講座の内容+はまが理解した内容を、はまが個人的にまとめたものですので事前にご了承願います。
1.ライフオーガナイズとは暮らしの仕組みづくり
2.モノを所有しすぎると時間が不足する。
3.実は「空間」よりも「思考」の整理を重要視
4.レシピをつくって整理収納の再現性を高める
5.レシピをつくるコツは「思い込み」を捨てること
1.ライフオーガナイズとは暮らしの仕組みづくり
ライフオーガナイズとは、「自分にとって本当に価値のある時間、モノ、環境に囲まれて生きるために、空間や暮らし、人生を俯瞰し、仕組み化する技術」です。
ライフオーガナイズにおいて「オーガナイズする」とは、住居、生活、仕事、人生などあらゆるコト、モノを効果的に準備、計画、整理し、整えることを言います。
ライフオーガナイズが整理収納、いわゆる片付けの技術としてまとめられてしまう理由は、ライフオーガナイズが表面的には住居の片付けを徹底的に行なっているように見えるためです。
ライフオーガナイズでも住居の整理収納を行う理由は、人間は環境に気分を左右されてしまう生き物だからです。例えば、せっかくのお出かけの日に天気が悪いとちょっと嫌な気分になりますよね。
住居はほとんどの人が人生で一番長く過ごす環境です。ですから、住居を整えることは自分を整えることに繋がるという考えです。
2.モノを所有しすぎると時間が不足する。
ライフオーガナイズとは、アメリカの「プロフェッショナルオーガナイザー」と呼ばれる人たちが行っていることをベースに、日本人向けにアレンジしたものです。
アメリカでプロフェッショナルオーガナイザーが生まれたのは、1980年代のことでした。物質的な豊かさに支えられたアメリカの人々は、やがて自分の必要以上にモノを持ってしまうようになりました。
しかしモノを所有しすぎた結果、モノの管理が煩雑になり、結果的に人生の中で最も重要な資源である時間が欠乏し、精神的な豊かさから遠ざかっていったのです。
そこで、暮らしそのものを見直したい願う人々が増え始めたものの、自分ではどうしてよいかわからない。そんなときに生まれたのが「プロフェッショナルオーガナイザー」でした。
日本よりも明らかに住居も土地も広いアメリカでこうなのですから、同じようにモノが溢れつつあり、しかも狭い日本ではよりこういった需要が強くなることでしょう。
3.実は「モノ」よりも「思考」の整理を重要視
ライフオーガナイズは整理収納の技術として紹介されることが多いですが、実際は「空間」の整理よりも「思考」の整理を重要視します。
その理由は、ライフオーガナイズに必要な3つのスキルが関連しています。その3つのスキルは次の通りです。
・モノを区別するスキル
・モノに加え、思考、時間、情報の整理ができるスキル
・再現性のある整理収納のスキル
整理を行うには、「これは『自分にとって』何か?」と区別するスキルが必要になります。区別をする際に重要なのは「自分の価値観」です。
そして価値観を見定めるために「思考」の整理が必要となるのです。
「思考」の整理が重要であるという良い例えを入門講座で教えていただきました。
整理収納だけ上手≒化粧が上手
整理収納のやり方のみが上手になることは、化粧が上手になることと似ています。
化粧は短時間で見た目を整えられますが、それは一時的なものです。一方で、肌の美しさ、内面からにじみ出る美しさといったものを磨くのがライフオーガナイズです。これらは小手先の方法や、短期間では得られないものですね。
化粧がどれだけ上手になっても老化はとめられないように、空間の収納がうまくなっても、生きていればモノはどんどん増えていくので、整理収納の技術だけではキリがないのです。
だからこそ、「空間」だけでなく「思考」から整理することで、根本から暮らしを最適化していくのです。ここが空間の整理を重視した整理収納術とは異なる点です。
4.レシピをつくって整理収納の再現性を高める
ライフオーガナイズは空間や暮らし、人生を俯瞰し、仕組み化する技術と申しました。
住空間が自然に片付けられる仕組みが増えるほど、暮らしは整っていきます。
このときに重要なのが、仕組みの再現性です。再現性がある状態とは、「誰がやっても」「何度やっても」同じ結果が得られるということです。
もし毎回同じように美味しい料理をつくりたいと思ったら、あなたはどうするでしょうか?そう、レシピをつくりますよね。
それと同じように再現性の良い仕組みをつくろうと思ったなら、レシピをつくることが重要になります。
5.レシピをつくるコツは「思い込み」を捨てること
レシピをつくるときは、まずこうすればできるのではないか?という仮説を立て、できるだけ具体的に想像を膨らませてみます。
うまくいかなくても大丈夫。失敗したのではなく、うまくいかない方法を1つみつけただけです。合わないレシピはストレスのもとですから、変えてしまいましょう。
このときに重要なコツは、「~しなくちゃいけない!」という思い込みに気がつくこと。方法は1つではありません。
合わせて思い出したいのは、価値観は人それぞれだということ。だからこそライフオーガナイズではその人の価値観にあった整理収納の方法を見つけることを勧めています。
まとめ
・オーガナイズは暮らしの仕組みづくり
・過剰なモノは時間の不足を招く
・モノを整理するためにはまず思考の整理が重要
・思考が整理できれば価値観が明確になる
・価値観は人それぞれ(家族でも違う)
・価値観がわかれば区別できる
・区別できれば整理できる
・仕組み化のために自分に合う楽な方法を見つける
・思い込みをなくす。やり方は一つではない
はまがグッと来たポイント
今回の入門講座では、価値観は人それぞれ、思い込みに気付く、という点が特にグッときました。
「思い込み」にとらわれず、自由にやり方をかえていくということは、整理収納にかぎらず大事なことですよね。最近、読んでいる「史上最強の人生戦略マニュアル」でも「思い込みに気付く」という内容があり、再確認させられました。
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