心屋仁之助さんが『武道館ライブ』という夢を叶えた後に執筆された本。「幸せになるために夢を叶える」のではなく、「すでに幸せなんだと気が付くと夢が勝手に叶う」という考え方がおもしろいです。
幸せになるために夢を叶えるという考え方は、不足しているものを求める生き方なので、余裕がなく他人の協力が得られないために夢が叶わない。例え夢が叶ったとしても苦しい。
ところが、すでに幸せなんだと気がつくと、自らに余裕が生まれるため、そもそも夢が叶っても叶わなくてもどっちでもいいという心境になる。すると、その余裕のある態度や振る舞いから、他人が喜んで協力してくれるため、いつのまにか夢が叶っている、という感じです。
確かに、必死になって何もかもをコントロールしようとしている人を見ると離れたくなります。一方で、のびのびと好きなことをしている人は見ていると楽しく、応援したくなります。
「夢が叶っても叶わなくてもどっちでもいい」と、思っているだけではなかなか現実は動かないように思いますが、そのぐらいの気軽さで大ぼらを吹いているぐらいがちょうどいいのかもしれません。