PDCAサイクルとタスクシュート方式は似て非なるものです。そのことについてぼんやりと考えていたことを書きだしてみました。
PDCAサイクル – Wikipedia
タスクシュート方式の概念を簡単に紹介した記事
※TaskChute=ツール(モノ)
※タスクシュート=時間管理の型(概念)
1.タスクシュート方式はLCA
PDCAは、Plan(計画)、Do(実施・実行)、Check(点検・評価)、Act(処置・改善)のサイクルから成り立っていますね。
対するタスクシュートは
Log(記録)
Check(点検・評価)
Act(処置・改善)
つまり、LCAのサイクルです。
ここでまず大きな違いがあります。それはPDCAがPlanから始まるのに対し、タスクシュートはLogから始まるところです。次に理想の1日を構築しようとする場合を例にします。(以下、タスクシュートをTCと呼びます)
2.タスクシュートとPDCAで「理想の1日」を構築したら
PDCAはまず定義した「理想の1日に沿って行動」を試みますが、TC方式はまず「現状通りに行動」して記録するところから始まります。
PDCAは「理想通りにならなかった1日」を点検・評価し、その差から改善できるところを探しますが、TC方式は「現状通りの1日」から何を変えれば改善になるのかを記録から探します。
PDCAは「理想の1日」を構築するために「何度も失敗を重ねて修正」していきますが、TC方式は「理想の1日」を構築するために「小さな成功を重ねて」いきます。
3.TaskChuteの中毒性について
タスクシュート方式にハマった人がやみつきになってしまう理由は、先程挙げた「小さな成功を重ねて」いく点ではないかと思います。
それに、記録から始めますから変化による負担も小さいです。負担が小さいということは、継続もしやすいはずなのです。
ということで、何かを変えたり習慣付けようとするときはPDCAよりもTC方式の方が良いのではないか?と最近は思っています。
4.まとめ
・PDCAは「失敗」を繰り返して理想に向かう。
・タスクシュート方式は小さな「成功」を積み上げて理想に向かう。
・何かを変えたり習慣付けようとするときはPDCAよりもTC方式の方が良い気がする。
一応フォローしますと、記録から始まっているPDCAサイクルは力強く回ると思います。
そもそものPDCAというのは、Planの際に「過去の実績」と未来の見通しから計画を立てるためです。この「過去の実績」の部分を見落とすと、まったく見当違いのサイクルが出来上がってしまう危険性があります。
5.参考記事
344 TaskChute初心者の方にはまず「記録のみ」をおすすめします | 化学系メーカー研究職です